守成円蔵のちいさな世界

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zoom RSS 中国広州への旅を終えて。

<<   作成日時 : 2010/05/08 12:30   >>

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休暇を使った普通の一人旅でしたが。

実は広州という街には1994年前後に一度旅行したことがありました。90年代なんてついこあいだのことのつもりでも、あれから15年以上時間が流れていること、つまりそれだけ自分も年齢を重ねたことを痛感させられます。街並みがいかに発展して変わったかを見ても、嫌でもそれはわかるわけで。

あの当時の僕は本当に未熟で、旅を楽しむことができなかった。

そのときは成田からアメリカ機で香港に入って、そう、むかしの啓徳空港でした。真夜中のはじめての街をタクシー拾って、ホテルは気の滅入ることこのうえない湿った陽のささない小部屋で、メシはまずくて…街は臭うし…

なんと香港とはつまらない街か、と文句たれて次の街【広州】へ移動した記憶があります。

当時まだ英国領だった香港から電車で国境駅まで行き、徒歩で国境越えをして、むこうの深センの街は開発ラッシュまっただ中も見るべきものは特になく、昼間からさんさんと降り注ぐ太陽の下で娼婦さんに袖をひっぱられるわなんやで逃げるようにまた電車に乗っかって広州へ。

降りた広州東駅なぞ、舗装も満足にされてないようななんもない駅だった。広州駅まで移動したけど、農村から都会へ不法に出てきて仕事にありつけないホームレスが駅に大挙していて、かれらの汚れた黒い肌、ぎらついた眼が異様に怖かった。

ぼくは、この街でなにも見る気になれず、唯一見たのは駅から徒歩でいけたと思う、食用の野生動物市場だけだった。動物園にしかいないような生き物がそこここにカゴに入れて売られていた。うはー、これを食べるのか…という驚きばかりだった。基本的に多民族の食習慣に口を出さない、という僕のポリシーは、このときの経験からも来ているはずだ。

あとは、駅ビルの中のホテルと飲茶食堂で一日が終わってしまう。

これではいかんと、気分転換に「紗面」という旧租借地ゆえにオシャレな街へ出かけてみてテラスでカフェしたときに偶然居合わせたフランス人旅行者と会話をすることになる。

「君、旅に来たんだから、リラックスして楽しめなきゃ意味ないじゃないか」

ひどくシンプルな教えだった。そのとおりだ。

そのフランス人は、「別にこの街じゃなきゃいけない理由はないんだろ?雲南地方なんて楽しめるんじゃない?自分を楽しめればいいのさ」と提案してくれた。

僕もそうだな、と納得してすぐ翌日にこの街を出て旧広州空港から昆明へ飛び、夜行バスでさらに奥地まで踏み込んでみたのでした。ん?逃げてばかりの人生か?

そこもそこで大変なことはあったけど、その後は面白い旅になったのは間違いがない。


それから15年以上経ってるわけで。


今になって、広州というあまりいいイメージの持てなかった街に、もう一度トライしてみたい。今の年齢を加えた僕なりに、当時愉しめなかった街を今度は楽しめるかどうか…ということで選んだ今回の目的地、広州。

ただの休暇を使った一人旅とはいいながら、奥底にはそういう再チャレンジのような意欲があったのだと思います。そしてささやかながら、とても愉しむことができた今回の旅だったのです。そういう意味で非常に満足して帰着をしました。

社会人になってからもたくさん旅行をしましたが、いつもそれは厭な毎日からの逃避行でしかなかった。日常から逃げることが目的で。だから、旅を目的として旅したのはおそらく学生以来のはずで、ほんとうに久々の経験をすることができました。

もし次にどこか旅をするならば、誰かと一緒に旅をすることで発見や喜びを共有したい。

いつも気楽さを最優先して一人旅ばかりしてきた僕にも、遅まきながら心境の変化があったようです。

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コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
広州での旅、たくさんの発見があったみたいで、何よりです。

飲茶って、イギリスで言うところのアフタヌーンティみたいなものなんでしょうか?

小腹が空いたし、何かおしゃべりがてら、おなかに入れましょうか?みたいな?

したことないから、とても不思議でした
イブニングシー
2010/05/12 15:27
我ながら、長かった旅行記…読んでもらってありがとうございました。

飲茶。おっしゃる通りでもありますし、朝食にも昼食にも夕食にもなるし、使う人しだいで決まります。いつ行ってもたくさんの人が食べています。おひとり様も、グループ連れも。
蒸し物、揚げ物、炒め物、ご飯もの、麺類、甘いもの。なんでもあるからいろんな目的で使えます。
円蔵
2010/05/12 18:51
そうなんですね、まさに「お気に召すまま」なんだ!おしえてくださってありがとう!
イブニングシー
2010/05/14 17:58

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