アトピーとビオチンと奈美悦子

奈美悦子を起点に、アトピーとビオチンについて考えている。

奈美悦子さんが闘った、「掌蹠膿疱症性骨関節炎」。手のひらや足の裏にうみのようものが出る皮膚病「掌蹠膿疱症」(しょうせきのうほうしょう)が原因で、骨変形、激痛に悩まされる難病だ。

一般に患者は皮膚科へ行くが、実は皮膚科では治すことが難しいタイプの病気である。「一生治らないから上手く付き合うしかない」などと体のいいことを言われガックリする方、あるいは、はっきりとした診断すら下りず自分の病変の真相すらつかめない人も多いはずだ。

アトピー患者の私だが、免疫システムの異常が引き起こす病気という点で、アトピー性皮膚炎と掌蹠膿疱症は根が同じ病気だと考えている。そして、どちらかというと、実は皮膚科の領域ではなく内科的アプローチでなければ治せないのではないか、そう考えてもいる。

そういう前提で書くわけだが、奈美さんの治療のポイントになったのが「ビオチン」。この栄養素を摂取するという非常にシンプルなものだった、ということ。そして、皮膚科医が治せなかった病気を内科医(免疫内科)が治療したということ、この2点に興味を覚える。

そこで先日も、ビオチンについて少し検索などを。

掌蹠膿疱症は、「ビオチン」(ビタミンHとも呼ばれ、脂肪酸やコレステロールの代謝をしながらエネルギーを作り出す働きをする)の欠乏により免疫力が落ちて起こる病気。

奈美さんは、手のひらに水疱が出来て近所の皮膚科に行って薬をもらったが治らず、別の医者で掌蹠膿疱症と診断された。その後、鎖骨、背中、首、関節、腰と、呼吸するだけで激痛が走るほどの痛みが出た。全国の整形外科や皮膚科など約10カ所を回って調べてもらったが、掌蹠膿疱症であることはわかっても、それが原因による激痛だったとはわからずに、「一生治りません」と宣告されたこともあった。結局、秋田の医師によって初めて掌蹠膿疱症による骨関節炎と判明した。

ビオチンは、食べ物によって摂取することは難しいといわれる。奈美さんは、1日3回8時間おきに投与して免疫力を高める治療を受けたという。それでも痛みが取れるのに半年、骨の変形が治るのには2年かかるという。関係者によると、原因がわからないまま同じ病気で苦しんでいる人もたくさんおり、「自分が話すことで1人でも多くの人の力になれれば」と話しているという。

ビオチンはビタミンB群に属するビタミンで、腸内細菌によって作られ、腸から吸収されて体の中で「糖」「脂質」「アミノ酸」の代謝や免疫の働きに重要な役割を果たしています。通常成人ではビオチン欠乏症は起こらないと考えられていましたが、生活環境、食生活の変化等でかなり欠乏する人が増えたと思われます。ビオチンを産生する善玉腸内細菌が劣勢になり、ビオチンを分解する悪玉菌が増殖することによりビオチン欠乏症が起こると考えられます。

ビオチンが欠乏すると糖、脂質、アミノ酸代謝が障害、免疫機能にも異常が起る。免疫異常により多く作られたIgAが手掌や足底の表皮の分厚い皮膚細胞に沈着した場合が掌蹠膿疱症で、骨膜や関節にまでも沈着した場合が掌蹠膿疱症性骨関節炎です。IgAが普通の皮膚細胞に沈着。尋常性乾癬になると考えられます。ビオチン治療を続けることで免疫機能が正常化し、IgAの作られる量が正常化し、細胞中のIgAがなくなって膿疱症や乾癬が良くなる。

アトピー性皮膚炎の患者さんもビオチン欠乏症があり、脂質代謝が障害され表皮バリアの脂肪成分に異常が起こり、防水機能が悪くなり皮膚がカサカサするようになります。また、免疫異常からIgEが増加し、アレルギー反応が増強し、どんどん悪化します。アトピー性皮膚炎の患者さんにビオチン治療をすると脂質代謝が改善され皮膚のカサカサが良くなり、また、免疫異常も正常化し、IgEが減ってくるのでアレルギー反応も少なくなり、治療される。例えば花粉症や喘息を併発していろ患者さんにビオチン治療をすればアトピー性皮膚炎が改善されるだけでなく併発症も良くなります。(血中IgEが減るため)ビオチンは本来体の中にあるビタミンなので副作用はまったく認められません。

生卵の白身だけを食べていると、卵白中糖タンパクのアビジンがビオチンと結合して吸収阻害を起こすことが分かっていて、ビオチン欠乏症になる。また、抗生物質などによって腸内細菌が乱されると、ビオチン血中濃度が低下する。このとき、整腸剤としてラクトバチルス類の乳酸菌製剤を使用するとビオチンを消費するので、ビオチン血中濃度が低下する。整腸剤としては、ビオチンを産生する活性酪酸菌製剤を使用した方が良い。また、ビタミンCはビオチンの吸収率を高める。このほかにも、ある種の向精神薬を長期間服用しても血中ビオチン濃度が低下し、皮膚炎を発症することがある。

先天性代謝異常のときに使う治療用特殊ミルクを飲んでいる乳児のアトピー性皮膚炎の原因が、ビオチン欠乏によるものではないかという疑いから摂取が推奨されている。ビオチンは腸内細菌を生み出しているので、通常ビオチン欠乏症になることはないが、血中のビオチンを維持するために、禁煙を実行し、安定した精神と消化器状態を保つことを心掛けた方が良い。

そうそう、上の記事に関連して、人工的な「ミルク」というのは、母乳の代わりではないはずなのに、僕も含めて、フツーに粉ミルク飲んで育ってる・・・便利さを否定しはしないが、便利さの裏側で代償にしてるものも、あるのかもしれない。人間の力で解明できていない成分や、見落としている成分が、母乳には入っていて粉ミルクには入っていない・・・ということは当然考えられるのだから。そのことが、なんらかの体質や疾病に影響を及ぼすということは、十分にあり得る。

さて、ビオチンて、売り場にあるのか見てこようじゃないか。高いの?

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この記事へのコメント

nock
2009年07月06日 10:15
随分昔に書かれた記事ですが興味深く拝見いたしました。
が、最後の囲みの文章で「ビオチンは腸内細菌を生み出しているので」とありますが、ひょっとして「腸内細菌はビオチンを生み出しているので」ではないかと?
円蔵
2009年07月06日 13:59
囲み部分は検索結果からひっぱってきただけなので、元々がこうなっていたはずです。まあ、文字にあるように「ビオチンが細菌を生む」わけではないと思います。腸内環境にビオチンがはたらきかける、といった前後の文脈だったのかもわかりません。あしからず。

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