高知のケンピ

芋ケンピといえば私の大好物です。

さつまいもを細切りにして揚げて砂糖で味付けした芋けんぴ。うまいです。土佐名物らしいですが、いってみればジャパニーズ・フライド・ポテトだ。

ところで私はいつも「芋ケンピ」というネーミングに違和感がありました。芋のケンピだから芋ケンピ。しかし、ケンピってなんなのだ?芋で作ったケンピの前に、芋じゃないケンピ(いいかえれば、ノーマルなケンピ)があったんだろうと推測が立ちます。

その一応の答えは、実は今年知ったのです。江戸時代だそうですが、「けんぴ」というお菓子が元々高知にはあったのです。小麦粉でできた棒状の干菓子です。いつしか、材料がさつま芋になって、製法も揚げて味付けするように変わって、「いもけんぴ」になったらしい。

小麦粉の元祖けんぴのほうも、実は高知でまだ売られている。先日、東京のデパ地下によくある諸国おみやげコーナーでそれを発見した。小指よりは細くて短い茶色のスティックです。小袋が4つ入って三百何十円かしました。

さっそく食べたわけですが、これがすごく硬いんです。歯弱い人は慎重に(口でとかしながらならOK)どうぞ。何か意味あんのかよ、というくらい無駄に硬い。

しかし、その意外な固さ、噛み切った歯ごたえがなかなかやみつきになってくる。還暦近い両親には「若さを示してみろ」とあおって挑戦させ、一家揃ってボリボリゴリゴリ頭蓋骨を鳴らすようにしていただきました。ささやかな、団欒。

どうすりゃこんな硬くなるんか分かりませんが、ケンピというのは「乾干」で「けん・ぴ」が語源という話をどっかで読んだ。なるほどなあ。

味ですが、赤ちゃんが食べる卵ボーロを上品にした感じです。硬いながらも口どけはサラリとしております。小麦粉、卵、砂糖、水飴だけで出来ています。素朴に旨いです。

パッケージには、こっちが元祖で300年前からやっておる。最近類似のケンピが増えているから要注意と書いてある。しかし、類似品が芋けんぴを指すのかよく分からないが、もしそうだとしても勢力図は決まってしまったような気がする。つうか一緒の土俵で論じても無駄だね、もはやそれぞれ世界が違う菓子だもの。

相変わらず私は芋ケンピを愛し続けますが、小麦のケンピも応援しようと思います。伝統も大事にしながら、一方で乾パンに近いイメージで捉えて、防災方面で活用できないですかねメーカーさん。

それから、やわらかいもの全盛の時代ですから、敢えて今度甥っ子姪っ子に食わせてみます。この硬さが、かえって新鮮。

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この記事へのコメント

まりりん♪
2007年04月12日 16:04
某デパ地下とは銀座三越ですか?私も今日、元祖ケンピなるものを買ってみました!まだ食べていないのですが、そんなに固いのですね!最近主流のやわらか・ふんわり系より固い物が好きな私にとっては、その触感が楽しみです☆食べた際には感想を述べたいと思います!
円蔵
2007年04月12日 21:21
まりりん♪さん、コメントありがとうございました。某デパ地下とは、もう記憶が定かじゃないんですが、たぶん新宿の小田急百貨店だったような気がします。
とにかく、柔らかいものばかり食っていると脳が弱ります。ゴリゴリいっちゃってください!
まりりん♪
2007年04月18日 15:18
ケンピ、食べました!いや~、ホントに予想以上の固さでびっくりしました!職場のランチの時に食べたのですが、食べている時の音がすごかったので、回りに一言説明して一袋食べきりました。。
円蔵
2007年04月18日 20:52
そうですね!「ゴリッ」というか「ボキッ」というか、確かにアレ周りに聞こえるぐらいの音が出ますよねえ。ポッキーの「ぽきっ」なんて可愛いものです。ちなみに元祖ケンピで育った姪っ子は素晴らしい歯並びになりました。

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