悲報に笑顔で応える人々。

坂井泉水さんや松岡農相の衝撃的な死。

そこでテレビカメラは街ゆく人々に「さきほど亡くなったのですが、ご存知ですか?」とマイクを向ける。それで「エエェー!!!」「うそでしょう?」という【信じられない系】の反応が返ってくるわけで。

で、これから先に書くことは、なにも昨日の(たまたま重なった)お二人の死に限ったことではないのですが…不幸な事件や訃報に際したインタビューで、答える一般人が笑みを浮かべているパターンが多いことに不快感をおぼえる私。

わからないという方は、こんどなにかの事件の折にでも、ちょっとテレビで観察してみてください。なるべく見栄えのいい人だけ選んで編集して放送してるのだろうか?

ふつう、もっと沈痛な面持ちで答えそうなものだが、眉にはシワを寄せつつも口元は笑顔で「大臣なのだから、説明責任を果たすべきだったのにね」と答えたり、涙目ながらも笑顔で「だって、ZARDの歌にわたしどれだけ勇気づけられてきたことか・・・」とか、そういうパターンの方が多かった。

シンジラレナ~イ、うそなんでしょ?どっきりでしょ?という気持ちがまだどっかにあるから笑顔も出るんでしょうか。あるいは、突然の悲報に接しても動じない境地の方々が世の中にはけっこういるということなのでしょうか。

ひとり、献花しにきてぐしゃぐしゃに泣きはらしながらZARDの死を悼む30代とおぼしき男性がいた。こういうのは、よくわかる。まあ、献花にくるレベルのファンと、街頭のファンとじゃ比べるまでもないのだけれど。

この手の喜怒哀楽はもっと普通に表現したらいい。

韓国人なんか怒ったり泣いたりが非常に分かり易いですよね。
アメリカ人も悲痛な表情っていかにも悲痛そうにやりますよね。思い込み?


全然違う話だけど・・・そんなこんなで思い出したこと。

取引先の社長さんの身内が突然亡くなって、お通夜に僕と先輩とふたりで駆けつけたときのこと。ひととおり済んで、帰り道に二人きりになって先輩がふと漏らした一言。

「これで、社長にもアピールできたな」

なんだとお!!!って思った。普通に手ェ合わせてご冥福を祈ってくるしかないじゃないか!アンタ、そんなだから成績上がんないだよ!他所でもクレーム出してくる理由がよく分かった気がするよ!まったく神経疑うよ。

・・・って喉元まで出かけてやめといた。

ひとの反応って、いろいろなんだな。
良いとか悪いとか、俺が決める問題じゃないし。

でも、やっぱ訃報に笑顔は似合わない。…と僕は思う。

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